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「あはは!ごめんごめん!」
「うわ!!」
エリスがスズランに詰め寄られていると、ばしゃーん、と音をたててアイムが海に倒れた。
「すごい音でしたねぇ…」
「ちょっと!アイム!」
慌ててエリスがばしゃばしゃと音をたててアイムに駆け寄る。
「大丈夫!?って、わっ!」
アイムに引っ張られ、エリスも海の中に倒れる。
「わ、エリスまで…」
「二人ともびしょ濡れですね。
タオルでも持ってきましょうか…と、必要なさそうですね」
「え?」
スズランがユメに聞き返そうとした瞬間、二枚のタオルがスズランの頭に被さった。
「きゃあ!」
「あ、落ち着いて、取りますから」
ユメがタオルをスズランの頭からとると、スズランは上を見た。
「あの二人でしょう、タオルを飛ばしたのはライズさんでしょうけど」
「ライズさん、ひどいです…」
スズランがむすっと拗ねた顔をすると、ライズが手を振ってきた。
「悪戯が成功して嬉しいみたいですね」
「ますますひどいです…」
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