-空を飛ぶ理由-

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見上げれば空。流れるは白い雲。 その空で鳥達は唱う。 「さて、今日は何をつくろうか」 「結構暑いし、オレは冷たいのがいいな!」 「そうか、鍋がいいと」 「何で!?」 人はその空を飛ぶ。 夢の中で。唱の中で。 平和であるよう願いながら。 「アイム、お風呂入んないと髪いたむから後で入りましょう」 「入る入る!でっかいお風呂があるんでしょ!?スズランから聞いた!」 闇の中でも鳥達は唱う。 星に照らされた世界の下で。 空が青くなる時を待ちながら。 「うん、体を浸かってるとあったまるんだよ~!」 「楽しみ~!ね、もう帰ろう!」 鳥達は唱う。再び青い空の中で。 平和の歌を唱いながら広がる青い空を飛ぶ。 「アイム。走ると危ないですよ?」 「だって早く入りたいんだもん! あ、女が先だよ!ユメは後ね!」 「スズラン、行くわよ!」 「え?私も一緒!?」 空が平和であるように…いつまでも飛んでいられるように… 人もまた…空を飛ぶ…
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