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「だいたい、あんた何で第三空隊に入ったのよ!」
「だって私も入りたい隊なかったし…それだったらエリスと同じ隊がいいなぁ~って…」
「まったくあんたは…はぁ…」
航空機の前でエリスがため息をついていると、一人の女性が近付いてきた。
「スズラン二等兵とエリス二等兵だな?」
「はい…そうですけど…」
女性は敬礼する。
「私は東方連合軍第三空隊所属の『レイン』大佐だ。」
「「し、失礼しました!」」
二人は慌てて敬礼する。
「これから第三空隊の隊舎のある島へと向かう。準備はいいな?」
「「はい!」」
レインは口元に笑みを浮かべながら二人の肩を叩き、声をかける。
「いい返事だ。ではいくぞ。」
レインはそう言いながら航空機の中へと入っていった。
「「はい!」」
二人は返事をし、レインに続き、航空機の中へと入った。
「大人っぽい人だね…」
中に入ると、シートベルトを締めながらスズランはエリスにこそっと耳打ちした。
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