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「でも大佐なんて階級の高い方が私達の迎えにくるなんて…」
「私はおまえらを除けば、隊の中で階級が一番低いぞ?」
二人の会話が聞こえてたらしく、レインがエリスの疑問に答えた。
「そ、そうなんですか!?」
「大佐で階級が一番低いなんて…」
レインの言葉に二人は驚く。
大佐という階級はかなり高く、
その階級になるためにはかなりの戦果、経歴が必要だからだ。
レインの年齢は多く見積もっても十九、二十…この年齢で大佐という階級の人間は他にはまずいないだろう。
「一人は准将で、副隊長は中将、隊長にいたっては上級大将だ。」
「す、すごい…」
「う、嘘みたい…」
二人は他の隊の人間の階級を聞いてさらに驚く。
レインの階級でも一生かかってもなれるかどうかわからないのに、隊長はレインの階級である大佐の七階級も上なのだ。
「まぁ、とはいっても階級が一番低いから迎えにこさせられたわけではないがな。」
「そうなんですか?」
「ではなぜレイン大佐が?」
「くじ引きだ。」
………………。
レインの答えを聞き二人が沈黙する中、三人を乗せた航空機は空へと飛び上がった。
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