募る、膨らむ

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「あ、そうだ。」 しばらく歩いたところで、橘さんが不意に立ち止まった。 「莉緒さ、彼氏は?」 「はい!?」 「ほら、この前別れたって言ってただろ?あれから新しい男、出来た?」 「で、出来る訳ないじゃないですか!ってか、あたしそんなモテませんから!」 「なら良かった。」 ――よ、良かった!? 嬉しそうな橘さんの表情に、あたしの心拍数は増すばかりだった。
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