値段

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揺れる天井。 「あぁ・・・イイっ・・・! 鈴ちゃん・・・気持ちイイかい?」 「・・・うん。」 嘘。気持ち良くなんてない。 強いて感想を言えっていうなら、あたしの顔に降り注ぐおじさんの汗が気持ち悪い、かな。 「アッ・・・おじさん、もうイキそうだ・・・――うっ・・・!!」 一際大きくて高い声をあげて、おじさんは震えながら欲望を吐き出した。 「鈴ちゃん・・・良かったよ!」 鈴。あたしのもう1つの名前。 額に汗を光らせて、避妊具を外しながらおじさんは満足そうに言った。
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