春 -入学式-

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少し春の風が吹いた。 桜の花が彼女を包み込むように舞い落ちる。 ・・・・その姿は、とてもきれいで、見とれてしまった。 俺は話しかけてみることにした。 「あの・・・」 歌がやみ、彼女が振り向いた。 すると、その子の目に涙が見えた。 ドキン なんだこれ・・・ ってか、・・・・可愛い・・・。 俺は桜の花びらに包まれ、 白いほほに涙を流すその少女に 思わず魅入ってしまった。 しばらくの間がたった。 「あ・・・」 俺の意識はだんだんと戻ってきた。 「あの!ど、ど、どうしたんですかa?!」 ・・・緊張して声が裏返ってしまった。 .
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