冬休み

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「楓。大晦日、  草津温泉行かないか?」  風呂から上がった楓に開口一番そう告げた。  実は予約は取ってあるのだけれど、まだ誘っていなかったのだ。 「え…急に? もうクリスマスだよ?予約取れるの?」   案の定、楓は驚いてた顔をした。  俺はその言葉に笑みが零れる。    予約の心配ということは、行く事自体は快諾してくれたって事だよな。 「大丈夫。もう取ってあるから」 「え…?」 「実は…二人で行こうと思って予約しといたんだ」  なぜなんて聞くなよ?  俺はドキドキしながら楓の返事を待った。    疑問に持たれたらどうしよう。 「嬉しいなぁ…草津かぁ。楽しみだね!」  だが、楓は俺の好きな笑顔で微笑んでくれた。 .
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