雪見酒

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 全身にキスを落とすと、体の中心で愛撫を待つ楓自身にもキスをした。 「んぁ…やっ…」  直裁な刺激に楓が背中をそらせた。  俺は楓自身を口腔に含むと、敏感な裏側に丹念に舌を這わせた。 「あっ…やっ…はぁ…。せんぱい…」 「大丈夫。何も考えないで…感じて」  シーツをキツく握る楓の手に、自分の手を重ね、強く握った。 「…せんぱい…」  切ない楓の声に顔を上げると、潤んだ瞳が見つめていた。 「楓?」 「俺もっ…   先輩のしたい…」 「ー…っ!」  楓の淫ら過ぎる申し出に、俺の心臓は早鐘を打つ。  嬉しいけど…。  でも楓にそんな事させられない。  俺にとって楓は、綺麗な存在だから。  その楓を汚す事なんてできない。 「先輩…」  返事をしない俺に痺れを切らしたのか、楓は体を起こすと俺の前にかがみ込んできた。 「楓…っ!」  手で楓の頭を押すが、楓はチラリと俺を見上げると、 「先輩も感じて…」  魅惑的な色気を出して、俺の抵抗を塞いでしまった。 .
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