雪見酒

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 楓の唇が俺自身に触れる。  ヤバい…。  触れられる感触よりも、視覚から来る刺激で俺の欲望が高まる。 「んっ…」  少しだけ出した舌で、先を舐められると、思わず声が出てしまった。 「楓…もういい…」  両手で幹を支え、大きく口を開き、今にも全体を含もうとする楓を制した。 「先輩? やっぱり嫌だった?」 「ち…違う。 俺の我慢がきかないから…」    俺の反応を勘違いし、泣き出しそうに瞳を潤ませる楓を、キツく抱きしめる。 「もう、お前と一つになりたい…」  優しくしてやりたい。    だが、両思いになるという長年の夢が叶い、大切な人を抱けるという事実に、俺の理性は早くも崩れた。  早く楓を抱きたい…! .
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