83人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
「覚えて下さってたんですか…」
「まぁ…新入生五人しかいないし?」
俺がおどけて言うと、彼はようやく笑顔を見せてくれた。
「俺は二年の千葉祐一(チバユウイチ)飲み会にはあまり参加しないけど宜しく」
「参加されないんですか?」
「苦手なんだよ。
大勢でいるのが」
俺がここまで饒舌(じょうぜつ)になるのは珍しい。
関根が見たら、驚くだろうな。
「千葉さんに助けて頂けて本当によかった」
そう言って微笑んだ彼の顔は、見とれてしまいそうな程に綺麗だ。
最初のコメントを投稿しよう!