太陽と一緒に

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「さぁ、入って」 「お邪魔しまーす…」 あたしは靴を脱いで、部屋の中へ入っていく。が、入ってあることに気づく。 「なんか…広くない?しかも、豪華だし…」 明らかにあたしの部屋とは広さが違う。倍以上あるんじゃないのか? 家具だって、高級そうだし。おまけに外に風呂があるよ。 って言っても地下だから、外は見えないけど。 「俺はトリプルスターだからね」 自慢気に言う太陽。 そういえば、山下さんの部屋も広かった気がする。 あれ? トリプルスター…まさか… あたしは自信無さげに聞いてみる。 「太陽って…もしかして、追跡班…?」 もし、そうなら関わりたくないのが本音だ。 「違うよ。俺、戦闘班」 よかった、と安堵を見せるあたし。でも、追跡班以外でトリプルスターってすごいんじゃないのか? 「君もそのうちなれるよ」 その言葉が何を意味しているのか、あたしにはまだ分からなかった。
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