似非詩人による似非の詩

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無限の彼方に有限なる者は想いを馳せる。 光の速さで星と星を駆け巡り、果てしない闇を切り裂く。   思想、思惑、信仰、誓願、祈り、信奉……光には必要のないもの。   生なすものすべてが暗闇を喰み、光の糧とする。 いつまでも、これかれからも繰り返される生命の営み。   親愛と慈悲で世界は包まれ、正しい道と選択の自由を行使できる。 善悪の彼岸を渡り光によって闇夜を晴らし、さらなる光を心からの恩沢と豊饒でもって育む。   全世界に広がる善行は草木花を喜びで咲かせ、繁栄の調べを歌いあげる。   狂気を孕んだ過去は過ぎ去り、黄金の未来はもうすぐそこに。 黄金による光の反射の中を我々は歩みゆく。   終末の予感が脳裏をかすめたなら喜びの歌を歌おう。 世界に暗鬱の帳が降ろされても、暗黒の舞台が出来上がっても、運命と自然の摂理の理解は死の恐怖を超越する。
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