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「着いたっ!」
★SWATが下水道の分岐点に滑り込むと、追う触手の塊がまるで汚水の洪水のように流れこんできた。
すぐにホールの中央に触手がより固まり巨大な蛸が姿を現した。
頭部には人間らしき上半身の似姿が浮き出していた。
『ココマデダナ…!』
触手が★SWATへ襲いかかろうとした時、三方の出入口に人影が現れた。
「お前がな…!鎖を切れ!」
ガラガラガラ…ドォォォン!!
誤先生の合図でカビビがみのりがそれぞれの仕掛けを操ると、三方の出入口を止水門がシャッターのように塞ぎ退路を断った。
『ホゥ…!?』
ショゴスは巨体を巡らして取り囲む誤先生達を見回し、いきなり触手を振り回した!
誤先生が、カビビがそしてみのりが弾かれ壁に叩きつけられる!
「炎の王よ…煉獄の鞭を持てその御姿を現せ!」
『マタキサマカ…!!』
背後に炎を象った杖を操り呪文を唱えるメリルを見つけ、ショゴスが触手を飛ばす!
「フローズンパクトっ!!」
飛びかかる触手を★SWATが切り伏せる。
ショゴスが気づいた時には呪文は既に完成していたのだ。
「炎嵐焦熱烈波!!(ファイアーストーム!!)」
ホール一杯に魔神の姿をした炎の嵐が吹き荒れる!!
ショゴスの全てを焼きつくし燃やし吹き飛ばしていく…!!
『コノ程度ノ魔法デ…』
炎の嵐の中ですらショゴスが再生しようとしたとき、炎の勢いが更に燃え上がり、ホールにいる全てを爆発で吹き飛ばした!!
「今だ!跳ね返せクリスタルディフェンダー!!!!」
ショゴスを囲む誤先生、みのり、カビビ、メリルをかばう★SWATの左手には握られていた小さなクリスタル━黒星から手に入れた魔法の宝石━が瞬時に増殖し魔法の盾となり、メリルが放った爆炎魔法をそれぞれが反射した!!
密閉された空間で爆発が幾度も繰り返され、地獄の釜と化したホールの中でショゴスは焼けただれなすすべなく溶けていった。
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