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激しい衝撃が地上にまで伝わってきたのを感じ、執事が主人を振り返る。
「若!」
うむ、と頷いたグレゴリィは傷の手当をしていたハムスターを丁寧に肩から下ろすと、手にしたドラゴンランスに覇気を込めた。
「吹き飛ばせ!!黄金竜飛翔穿!!!!(ドラグーンジャベリン!!!!)」
ガガガガ!!
地面━地下道の分岐点直上━をドラゴンランスが突き抜けていく…!
分岐点のホールでは炎の渦がショゴスを燃やし酸素のほとんどを吸い上げ黒煙を巻き上げていた。
密閉された空間で爆発力と炎の威力が溜め込まれた中で、ドラゴンランスが風穴を開け、大量の空気が地下へ流れ込んだ。
ドォォォォォォン!!!!
次の瞬間、巨大な炎の柱が地中から天高くまで立ち上がった!
「何と…!」
執事が主人を鞭で捉え、炎の柱から引きずり離す。
フラッシュオーバーで更に燃え上がった炎熱の柱は全てを燃やし尽くし、ショゴスの身体の全て、細胞の一片に至るまでを蒸発させた。
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