教会のショゴス~「呼び出し」より~

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********************** 「ぷはーっ」 炎が無くなったのを見計らい、下水の中から★SWATが顔を出すと、誤先生が倒れていた。 炎の空気を吸ったのだろう意識がなく呼吸が荒い。 「大変だ…、みんな!あれ、メリル…?」 下水道の中をメリルは身体を引き摺るように進んでいた。 連戦の疲労で意識が飛びそうになるのをかろうじてこらえ、下水の中を進む。 「危なかったナ…マサかあんな方法で倒すとワ…!」 ペーターがぴょこぴょこと跳ねながら前を進む。 「シカシやはりアイツらは切札とナル…面白いナ!」 「“あれ”は一体何なんだ?」 「グラトンじゃーナイね。」 「…評議会に話をしてくる。」 「オイオイ…今からカイ。」 ペーターが呆れ顔でメリルを見やった時、メリルの前に風のように何かが現れた! 「九条蜘蛛縛鞭(アトラクトグラスプ)!」 鞭がまるで蜘蛛の糸のようにメリルの身体を縛りつける!! 「!?」 影の中から染み出るように執事がその姿を現した。 「“闇狩りアルフォンス”カ…!こんな時に…。」 「ククク…ようやくお嬢さんを捕まえられましたな。」 メリルに最早抵抗する力は残されていなかったが… 「よい、やめよ。」 バシャっと水を踏む足音が響き、上半身裸で破れたタイツを纏わせたグレゴリィが姿を現した。 「いや…しかし若、こやつは禁術を盗み“ゆらぎ”を増す極悪人…!」 「よい、と言っている!」 一喝された執事は慌てて膝をつき鞭の束縛を解いた。 「……。」 冷ややかにやり取りを見つめるメリル。 「今は怪我人の助けが先だ。」 「はっ…。」 悔しそうにメリルに一瞥をくれると、執事は向きを変え誤先生達の元へ走った。 グレゴリィはメリルに見向きもせず、すれ違っていく。 「…次はないぞ。」 メリルとペーターもまた、振り返らずに出口を目指した。 **********************
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