動揺1

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『亜美さんすみません。ちょっと分からなくて…』正直お世話係りにはうんざりしていたが、真面目で不器用な和馬が可愛く見えた。 支店への研修にも同行する事に…普段あまり話さない和馬が研修後に入ったカフェで『今度飲みに行きましょうよ。会社だとなんか緊張しちゃうんで。仕事の事色々聞きたいし。ダメですか?』社交辞令も初々しく感じた。笑ってうなずく亜美に『絶対ですよ!』と必死な和馬。帰りの電車は帰宅ラッシュ。足早に乗り込んだ和馬が亜美の腕を力強く引き寄せた。『座って。』亜美は戸惑った。年寄り扱いされた事よりも、旦那以外の男に触れられた腕が熱かった。
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