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『こんちわぁ』
ハーフ風の背の高くてスタイルのいい成二が来た。
『どぉも』
軽くなおが挨拶すると成二は座った。
『あれ?新規の子だよね?名前は?』
「あっ曖です」
『曖ちゃんね。俺は成二。よろしくね』
3人で話をしていると奥から2人のホストが来た。
『こんばんわ。かずです』
満面の笑顔で背の高いかずが来た。
『よろしくね。俺はヒデです』
スラッとした体型のヒデはオシャレなシャツを着て綺麗に髭を生やしていた。
「よろしくお願いします」
『アハハ…。もしかして緊張してる?』
ちゃかすようにヒデが言った。
「ちょっと。」
『じゃぁさみんなでゲームしようよ』
なおと楽しく話していた成二が言った。
『いいね~。』
「でもあたしゲームとか全然わかんなくて」
『大丈夫。教えてあげるから』
かずが笑顔で言ってくれた。
「ありがとう」
ゲームをして負け続けたあたしは酔っ払っちゃって2時間の間に何人ものホストが来たけど1人も覚えていなかった。
『失礼しま~す。今全員回ってもらったんだけど誰か気になる子いたかな?』
まさが全員の顔が載っている紙を持ってきてくれた。
「どうしよう?てか全然誰が誰だったのかわかんない」
紙を見ながらなおと話をしながら決めていた。
ふと思った。
翔がいいって。
なんで?って言われたらわかんない。
翔の事だけがあたしの記憶の中に残っていた。
「翔がいい。」
あたしは思わず大きい声で言ってしまった。
そしたら周りにいた人達が笑いながら拍手をしていた。
なんで?みたいな顔で成二を見ると成二は
「翔を指名したのは曖が初めてだからね」
と説明してくれた。
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