再婚そして最低

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「りんちゃん♪ お母さんね… なんと再婚することになりましたー!」 突然なカミングアウトをかましてきたのは 俺の実の母 年齢に似合わず若く見える母は 一人できゃぴきゃぴとはしゃいでいた 今は夕食中で 俺はおとしそうになったから揚げを 急いで皿にもどした 「はぁ? 母さん… そんな話し聞いてないよ!」 俺が驚きと苛立ちを覚えて 声をあらげても 母はいっこうにテンションをさげなかった 「だって言ってないもん …それでね お母さん新しい旦那さんとアメリカに行くことになったのー!」 わーパチパチ と一人でもりあげる母 俺…もうついてけないよ そんな俺の気持ちをよそに 母はまたもや衝撃の事実を話す 「あ! 大丈夫 りんちゃんは心配しないで いきなり外国だなんて嫌だと思うから お母さんいいこと考えたのよ」 母はいかにももったいぶるように 箸をくるくると回した 行儀わるい… 俺の反応がないのに飽きたのか 母はまた口をひらく 「なんと新しい旦那さんの子供さん達と 一緒に暮らしてもらうことにしましたー!」 母さん 俺もうお腹いっぱいです。  
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