赤いシルクハット

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久しぶりの制服に身を包み、玄関へと向かう。「いってきます。」 道には同じ学校の人など皆無で、電車の駅を降りたあたりから、碧緑のスーツや白いセーラー服がちらほらと目につく。 「おはよー。」「おはよう。」 「夏休みどうだった?」「ぇ~実はね……」「え~!?ホント?すご」 そのよな会話を耳にするのは校門のあたり、 先生が二人立っていて生気を失った顔であいさつをしている。「なんでおれが‥他の先生がやればいいのに。」 学校―――2ーBには和樹の癒し……心の支えが二人いる。 席に座ると、前の席の親友がこっちを向いて話しかけてきた。
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