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戦争が始まってから7年の月日が経ち、戦乱は混迷を極めた。
神族の高貴な血が流されたことから、のちにRoyal Warと呼ばれるこの戦争は、エルフ族が再度休戦を促し、なんとか戦乱は静まった。
エルフ族は各種族のリーダーを一カ所に集め、戦争を完全に終わらせるために1つの和約を持ち出した。
・戦争の原因になった『ドラゴンオーブ』はミッドガルドに安置。
・3種族間は、以後この和約が存在する限り交流を断つこと。
他にも細々とした取り決めもあったが、それはともかく『ドラゴンオーブ』の取り扱いについては議論が尽きなかった。
エルフ族の「『ドラゴンオーブ』はミッドガルドに安置する」という考えは神族が「それでは戦争が行われてきた意味がない。それでは我々が負けたも同然。」と言って大反対だった。
エルフ族の意見は簡単には受け入れられなかったが、議論も続くうちにそれが最も効果的という判断が下った。
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