第一話

15/15
前へ
/146ページ
次へ
~芦川家~ 「直人!! 聞いてよ!!今日仕事場行ったらすっごくカッコイイ人が居たの!! あたしの事助けてくれたし… 本当カッコイイの!! あたし一目惚れしちゃった♪」 「美砂~ お兄ちゃんって呼べって言ってんだろ? 昔は…あんなに可愛かったのに…」 「いいじゃん! 直人は直人だしっ♪ それより話聞いてた!?」 美砂は目を輝かせながら直人に近づく 「はいはい、仕事場にいたんだろ?」 「も~ あたしのうちに泊まらせてあげてるんだからちゃんと話くらい聞いてよ!」 「聞いてるって! 惚れたんならゲットすりゃいいじゃん いつもそうだろ?」 「そうなんだけどね… 奥さんいるみたいなんだよね~ ほんとショック…」 美砂は俯きながらコーヒーを飲んでいる 「めずらしいー 諦めんの?」 直人が笑うと美砂はくっといきなり顔をあげて直人をみる 「諦めるわけないじゃん!! 手に入るまで…絶対…」 そう笑った美砂の目には苦笑いする直人が写っていた
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1081人が本棚に入れています
本棚に追加