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「俺もう行くぞー」
「はーい!!」
あたしはいつもと同じ台詞とともに玄関に向かう
「今日は早く帰れるから」
「わかった。
あっ!!晩御飯何がいい?」
「スパゲティー!!」
あの時と変わらない…
あたしの大好きな人の大好きなところ
「遼はやっぱり子供っぽいなぁ」
あたしが笑うと遼は苦笑いしながら『はいはい』と呟いた
「あっ、やべ…俺行かなきゃ…じゃあ行ってくるな」
そういいながら遼はあたしを抱きしめる
「もー遼、時間ないんでしょ?」
毎朝遼が仕事に行く前にやることがこれ
恥ずかしいけどやっぱり…愛を感じるから幸せ。
「あー、じゃあ行ってくるわ」
そういいながらあたしを離すと軽くキスをする
「いってきます」
「いってらっしゃい」
そう言って遼は仕事に出かけた
自分でもバカップルってわかるくらいあたし達は今もラブラブだったりします
あっ、でも結婚してるからバカップルでいいのかな?バカ夫婦?
なんかいやだなー
「なにぶつぶつ言ってるの?」
「わぁっ!!」
玄関にはいつの間にか浅海がいた
「玄関から入ってんのに気づかないんだもん
またどうせ遼くんとラブラブしてたんでしょー」
浅海はそういいながらニヤニヤあたしを見る
「もー、からかわないでよ」
「否定しないじゃん!!」
浅海はいつも晃さんを見送るとあたしの家に来る
あたしたちはなんにも昔と変わってない。
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