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~遼~
「おーい、森宮!!ちょっと来てくれ」
「はい」
俺は先輩に呼ばれて事務所に入る
「なんすか?」
「おぉ!お前にはまだ話してなかったよな
新しく入った新入りさん
事務の仕事をしてもらうつもりだ」
「はじめまして♪
あたし 芦川 美砂(アシカワ ミサ)です♪」
「あぁ、どうも
森宮 遼です」
「遼さんですか!?
あたしのことは美砂ってよんでくださいっ」
美砂は満面の笑み
「わざわざ悪かったな!
じゃあ仕事に戻って良いぞ」
先輩に言われて俺は頭を下げて仕事に事務を出た
「遼さん♪」
事務を出てからすぐ名前を呼ばれて俺は振り返る
「あたし郵便局まで書類を出すように言われたんです!!
出口まで一緒に行きましょう♪」
「出口ってすぐそこじゃん」
思わず俺は笑いだした
美砂は少し驚いてから照れたように笑う
その時…
「危ないッ!!!」
そういわれて美砂の隣をみると長いパイプが美砂に向かって一本落ちてきた
「きゃっ!!!」
とっさに俺は美砂の腕を右手で掴み引き寄せ
左手はパイプをキャッチした
「怪我は?」
俺の胸に抱き着いた美砂に話しかける
「……えっ…あっ!!
大丈夫です!!!」
俺はパイプを先輩に渡すと美砂を解放する
「いきなり引っ張って悪かったな」
「いやっ…あの…
ありがとうございましたっ!!」
美砂の顔が真っ赤になってるのが面白くてまた俺は笑った
「気をつけろよ」
そういって落ちた書類を渡し仕事に戻った
真っ赤な顔で俺を見る美砂を俺は気づかなかった
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