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…数時間後…
「ただいま…」
ダダダッ!!
俺が家に帰ってくると奥の部屋から華波が走ってきた
「お帰りなさい!
ご飯出来てるよ」
「おぅ、着替えてから行くわ」
部屋に戻って着替えてからご飯を食べる
「ふぅ、ごちそうさま」
食べ終わるとリビングに移動してソファに座る
華波も後片付けを終えると何も言わずに俺の隣にちょこんと座った
それからいつも俺らは他愛のない話しをすんだ
「そういえば今日、事務所に若い子が入ったんだよ」
「へー……男の子?」
「いや、女の子
すげぇ元気な子だったなぁ」
「………へぇ…」
いつもと違う元気のない返事に俺は華波を見る
俺の隣でふくれながら指先で洋服をいじっている
「…華波?」
顔を覗き込んでも俺を避けるようにそっぽを向く
「なに?妬いてんのか」
俺は意地悪く笑うと華波が焦ったように俺を見た
「妬いてなんかない!!
もう!!遼なんか知らない」
そういいながら立ち上がろうとする華波の腕を引っ張ってまた座り直させる
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