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ライブ前日……。
たった一曲のために学校サボって2時間近く練習していた。
高まる緊張と不安で終始顔が引きつっていたらしい…💦
スタジオ練習を終えみんなで明日の成功を祈る会をした時、誰よりも励ましてくれたのはベースの純平。
自分の初ライブの時の失敗談をおもしろおかしく語ってくれた。
純平はバンドのムードメーカーでいつも人を笑わせていた。
純平の話を聞いていたら不思議と緊張や不安は和らいでいた。
その帰り道帰る方向が一緒の美帆と今日も帰る。俺はその道を何度も振り返り、歩くのが遅い美帆に歩幅を合わせた……。
お互い緊張してるのかあまり喋らない…。
それでも俺はいいと思った。
何よりバンドのメンバー………嫌、美帆と一緒にいる時間が楽しくて、好きになっていた……。
美帆もこんなこと思ってくれているのかな………[?][?]
でもやっぱり美帆とは恋愛感情よりも親友の方が近い気がした……。
単に好きとかそんなレベルじゃないことぐらいお互い分かっていた。
美帆は仲間であり、親友であり、そして妹のような存在だった(年上だけど💦)。
でもなにか……。
「スズ……。」
突然声をかけられ驚いた。
「なに……[?][?]」
「…………………。」
2人の間に長い沈黙が続いた。
(これって………。)
美帆が口を開く…。
「明日、緊張してミスるなよ❗❗」
(ちがったか……💦)
「分かってるよ。」
素っ気なく返してしまった💦💦
「じゃあな……。」
寂しそうに別れを告げる。
俺はただ軽く頷いて手を振る。
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