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ルッキーニの少し失礼じみた質問に気分を悪くすることもなく坂本は、うーんと考え込んでいる。ペリーヌが髪を逆立てる勢いでルッキーニを睨みつけているが無視をした。
「…扶桑の撫子はあまり胸が豊かでないのは確かだ。だがそれは文化の違いに理由があるのかもしれん」
「食べ物とか?」
「それもある。が、あまり胸が大きいと困るものがあってな」
胸が大きいと困るなんてありえるのだろうか。大きくて柔らかいもの好きなルッキーニには理解できなかったが、横で扶桑の茶をすすっていた芳佳はわかったようだ。
「坂本さん、それってもしかしなくても着物ですよね?」
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