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GMやるならスタメンから控えから…わが社はてやさん含めて8名。
てか野球できねえじゃん。
「あ、足りないのはもう助っ人呼んでるから。チームの人数も野手8名投手3名でいけるようにGMスタッフと話してるから。DHは無しね」
俺の表情から読み取ったのか、当たり前の質問にてやさんは事も無げに答える。
俺はまだ納得がいかない。
「どうしたキッシー。野球だぞ?好きだろ」
煮え切らない俺にてやさんが言う。
そうだけど…。俺はため息をついた。
そうだな。
野球だ。
「心配すんな。ここは仮想空間だ。イメージが形になる。上手い下手は関係ないよ」
てやさんが俺の肩を叩く。俺の手には、知らないうちにグラブがあった。
そうだな。
何も戸惑うことなんてなかった。
野球、やろうか。
こうして我がコンチェルトはGMに参戦する運びとなった。
一言に参戦といってもいきなりプレーなんかできるわけがない。
そこはやはり本来のGMと流れを同じくして、GMモードで練習してからWINリーグに乗り出すという運びとなる。
てやさんが言うには、目標は全国大会制覇。
全く無茶だが、やると決めたらやってやる。
大会は冬。
コンチがGMに残す事になる奇跡の物語は、今ここに始まった。
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