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「え、えと、あの心配してくれてありがと」
「…… 出来るか?」
「うん、平気だよ。レンちゃんがいるから」
辺りは静まり、友里絵は、めいそうをする。
「ありがとう。大好き」
ピアノは演奏される。
が、止まる。やっぱ初心者だもんな。
「いいか?ここはこれで……って聞いてる?」
友里絵は下を向いている。どうしたんだ?…………… 俺は辺りを見るが、何も発見できない。
「おい、大丈夫か?」
俺は頭に手をやり熱を調べる。あ、熱い!?
「おま、やっぱ体調ダメじゃねぇか!」
保健室へ運ぼうとして腕を離した瞬間だった
「私、夢を見たの。」
え?いきなり何?
「可愛い小鳥の親子たちが見えたから、つい外を見たらね。寝ちゃって、夢を見たの。昔の」
俺も今日は授業中に夢を見たな。(笑)
「場所は公園で、登場人物は幼き二人とオマケだったな。」
「え?」
友里絵は驚いている。まぁ、お前が寝たあとに俺も追いかけるように寝たんだ。それくらいなら奇跡として夢のなかでも合わせてくれるよな~、神様。まぁ、お前なんか信じてねぇけどな。
「俺はそんな夢を見ただけだ。」
「そう、レンちゃんも見たんだ。なんか嬉しいな!なんだか奇跡を感じる、嬉しい。」
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