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私は公園を出た。するとサッカーボールも一緒に後ろから転がり、道路に停止した。
「それ取って~~」
と後ろから少年が声をかけ、走って来る。
「自分で取ればいいじゃん」
と思いつつ、
私もボールへ近付く。その少年より前にいたため、私は先にボールに触った。…だが
ピーーー!!
横から車が迫って来ていた。 私は恐怖を感じ目を閉じた。そして、フワッと身体が浮くのを感じ、背中にコツン!と非常に軽い衝撃を受けた。
軽いとはいえ、車にはねられたのだ、私は死を覚悟し目を開ける。
さっきと同じ静けさと景色。横からはドライバーが駆け寄って来る。
「君、大丈夫?痛くない?怪我は?」
生まれて初めて心配され、私は嬉し泣きしながら痛くない、平気。と返した。そして次にドライバーは
「男の子は?」
と聞いてきた。
……男の子……さっきのサッカーボールの………
私は辺りをみまわした。けど、外にはいなかった。なので、公園内を覗く。
すると砂場に少年が倒れているのを発見した。
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