神に願いを

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 輝一イチオシの天使神社だ。  神社は林に囲まれていて、夜に来ると小便で放出しそうな程はっきり言って不気味な神社だ。  紅色の綺麗な鳥居を潜った大和は、ふと隣を見る。 「先輩?」  周りを見渡すが、祭の姿はない。  その時、ズボンのポケットからバイブレーションが響いた。  神社にビビり気味だった大和は、一瞬ドキッとしてからポケットを探り携帯を取り出す。 【新着メール 1件】  大和は、首を傾げながらメールを開く。  サーフィン部というフォルダに来ているところを見ると、どうやら祭の様だ。 【TO 土師 祭】 【急用思い出したんで帰りま~す✨ べ、別に恐かったわけじゃないんだからね⁉今日は耳鼻科に行かなきゃいけないだけなんだからね⁉】 「…………」  とりあえず小さな先輩のことは忘れて砂利に敷かれた石段を進む大和。  ふと周りを見渡すと、外から見た様子程不気味では無かった。  建物は不自然なほど綺麗に磨かれており、汚れひとつない。
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