神に願いを

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 そこで、やっと息を整えたのかと思ったら、また声を荒げる天の声。 『もう! 全く最初のミステリアスな雰囲気が台無しだよ! とりあえず君には今から行って貰うところがあるからよろしくね。んじゃ行くよ? えい!』  少年の掛け声と共に、なにか棒の様な物を振った音がきこえた。  そして次の瞬間、大和の足下に丸い印の様なものが光と共に出現する。  それと共に、七色の光が煙の様に吹き出す。 「おい、勇治! なんだよ、これ!」  光の円に足踏みを繰り返しながら、空に向けて怒号を飛ばす大和。  どうやらその丸い円を壊そうとしているようだ。  だが、そんなヤマトの行動を嘲笑うかの様に、輝きと七色の煙の放出を止めない光の円。  そこで天の声の主も、微笑みながら口を開く。 「フフフ、無駄だよ。その魔方陣はちょっとやそっとじゃ壊れない。ましてや、君みたいな普通の人間なら尚更ね」  その言葉を聞いた大和は、真剣な顔つきで正面を向く。  そして、凄まじい掛け声と共に魔方陣の外に出るべく駆け出す。
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