神に願いを

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 だが、魔方陣の1番外側の円に差し掛かったところで、大和の体に不思議な力が働く。  軽く電気の様なものが走ったかと思えば、ゆっくりと体が持ち上がり誰かに勢いよく投げ飛ばされたかの様に、そこそこのスピードで魔方陣の中心に飛ばされた。  だが大和は、背中から勢いよく石段に落ちるも平然と立ち上がる。  こんなところで、日頃の祭からのドロップキックで出来た耐性に助けられるとは、大和本人も思っていなかった様だ。 「おいお前! 行ってもらうってどこにだよ!」  魔方陣から出られない事を悟り、怒ってはいるが、冷静な対処を試みる大和。  だが、そんな大和を嘲笑うかのように、上機嫌な態度で天の声は一言だけ告げた。 『行けば分かるさ』  天の声がそう言った瞬間、地面に描かれた魔方陣は、さっきとは比べ物にならない量の光を放出する。
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