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その直後、大きな地響きと共にキングコングが仰向けに倒れ込む。
その姿を見た他のキングコングたちは、血のように真っ赤な目を音のする方へ向ける。
するとそこには、光輝く太陽を背に両手に拳銃を携えた少女が、細長いボードに乗って空中を滑るようにこちらに向かって来ていた。
キングコングも、仲間の仇と言わんばかりに雄叫びをあげる。
余りの大音量に、空気越しに大和にも振動が伝わる。
だが彼女はそんな声にも怯まずを発砲を続ける。
そしてキングコングたちも負けじと、生えている木を引っこ抜いては空を駆ける標的向けて勢いよく投げ付ける。
だが彼女は、巧みなボード捌きと的確な射撃によって次々と回避する。
そして隙を見つけてはキングコング向けて数発の銃弾を発砲し、一匹、また一匹と確実に敵の数を減らしていく。
そしていつの間にかキングコングの周り一帯は木がなくなり只の平原と化し、頭数も二匹と先程の半分以下となったところで彼女は、大和向けて大声で叫ぶ。
「今よ! こっちに来なさい!」
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