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「おい! 俺をどうする気だ!」
『どうもしないよ。ただ、行ってもらいたい所があるだけ』
行ってほしい所?
それだけなら、こんな意味の分からない平面の丸い印に入れる理由なんて全くない。
第一、こんな映画とかゲームみたいな魔法っぽいもの使ってる時点で普通じゃないし。
「おい! それってどこだよ!」
だが、真剣に聞いてる俺とは逆に、小さく微笑みながら、空の声は告げる。
『行けば分かるさ』
そいつがそう言った瞬間、視界は真っ白になり俺はそれに耐えきれず意識を手放した。
これが俺の、非日常の世界への入口だったんだ。
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