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因みに大和の身長は百七十七センチ。
普段の背後からのドロップキックの真相は、大和の身長に対する妬みとかそうでないとか。
「そうッスか……」
これ以上の口論は無駄と判断したのか、一回ため息を就いてまた帰路につく大和。
だが、そんな姿を見た祭は大和の肩を力強く握った。
「落ち込んでる時はサーフィンだ!」
――一時間後
「キャッホォ!」
なんやかんやで海に来た二人。
ここは天使【アマツカ】海岸。
大和たちが住む天使市唯一の海岸だ。
周りを見渡せば、太陽に反射して眩しく光る美しい海が宝石の様に輝き、耳を澄ませば力強く、かつ儚い波の音が沈んだ大和の心をゆっくりと癒していく。
そんな中、小さな先輩は高三ということも忘れてはしゃぎまわる。
だが、そんな姿はいつものこと。
特に気に止めることも無くいつもどうり海岸に向けて歩く大和。
「ちゃんと準備体操しないと死にますよォ」
誰も居ない二人だけの海岸に、大和の声が響き渡る。
声を聞いた祭は、満面の笑みを浮かべながら手を振る。
それを見た大和にも笑みが溢れる。
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