第一夜

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ここは、 「UNDER GROUND」 アンダーグラウンド゙ 俗に「裏世界」と呼ばれる。一人の少年は走っていた… 「ハッ…ハッ…ハッ…ハッ!!」 「待てェッ!!!」 その時…少年の足は、止まった 目の前に広がる光景は、少年に光が射し込んだようだった。 だがそれも束の間... その光景は後に少年にさらなる闇をもたらそうとしている事も知らずに... 「観念しろ…お前は我等の監視下にある。 おとなしくこちらに来い!」 「....。」 「はやく来ッ… その時… 《少年ッ!!!》 後ろからその男は歩いてくる… 「あっあなた様は…」 「シーッ、黙ってろ。」 「…」 少年は近づいて来る男を見ていた 白いマントを羽織っている。フードを被っていて、顔は見えない。 「少年…目の前の光景は何に見えるんだ??」 フードの男は少年に問い掛けてくる 少年はこう答えた 「光....」 「ハハハハハッ!! そうか、そう見えたか!」 フードの男は笑う 「少年、じゃあそこ進むか??」 少年はずっと黙っている 「ケッ!!無愛想な少年だッ!!」 少年は口を開いた 「…進む。」 「よし、少年。 今少年の目の前にある物はゲートだ。分かるか??門だよッ!門。その門の名は... 「Heavens Gate」ヘブンズゲート って、ゆうんだ。 『表世界』に繋がってんだ。」 少年は黙って聞いている 「少年、これから幾つか決断を迫られると思う…。 迷うなッ!!何があっても。 ゲートを開けてやれ」 《しっ、しかしっ!!!》 門番は叫ぶ 「いいから、開けてやれ」 フードの男は言う 「わかりました…」 門番はしぶしぶそう言った ゲートは凄い轟音とともに少しずつ開いてゆく 「少年、死ぬんじゃねぇぞ…」 再びゲートは閉まってゆく 「よいのですか?? KING様…」 追っ手が呟く 「よい… さぁ戻るぞ、我が城へ」 こうして少年の旅は始まった…
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