転落

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逃避。 何からなのか、逃げるようにK市から、夫の実家があるN市へ。K市には、結局6ヶ月しかいなかった。 さようなら。ありがとう。もう、2度と来られないかもしれない。N市での生活は、息子と離れずに済む喜びでいっぱいだった。 優しい時間は、あまりにも早く進み、そして残酷な時間を与えるに足りる充分な甘さを私にくれた。 一ヶ月後、S市に戻っていた。
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