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カウンターだけの、ほんの15人程座ると満席になる小さな店。
それでも、毎日満席状態だった。
8時から1時までが、私の勤務時間だった。夫の弟が、転がり込んできていたので、帰りは毎日迎えに来ていた。
金髪のリーゼント。
頭の悪さが、その容姿から垣間見えた。
ガリガリにやせ細り、いつも目は虚ろで、話の辻褄が合わない。明らかに薬やってるなって分かる。
兄貴と同じで、仕事を見た目で決める。
働かないくせに!
大嫌いだった。
家に帰るのも嫌だった。息子を置き去りにする事が何より辛かったけど、私が働かなければ生活が出来ない。
毎日を必死に生きた。
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