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『めんどくせー。』
俺は今、河川敷を歩いている。学生服をだらしなく着こなし、手にカバンをぶら下げ、紛れもなく学生であり、今現在登校しているのである。
しかし、周りには同じ学生どころか誰もいない。いつもなら河川敷にはポツポツと学生がいる。
なぜなら…その時12時ジャスト。
そう、遅刻している。俺は遅刻してんだ！
ダラダラ歩くこと15分。やっと学校の正門が見えてきた。
正門の壁に大きく文字が彫刻されている。
【桜野公立高校】
学校に入るとき、まるでこれから親に押しつけられた習い事に行くかのような気持ちになった。
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