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【その昔、この世界は様々な種族達が住んでいた……。そのみんなが夢みてたのは空へ飛び立つ事だった。翼を持ち飛べる者もいたが、限られた者だけだった。そしてそれぞれで知恵をしぼり、空へ飛び立つ事が出来たという……。
それを聞いた者達は空への憧れを持ち、空に飛び立った。】
「――って言うのが、大空伝説でしょ?」
1人の青年が一冊の本を閉じながら言った。すると、また別の青年が笑顔で返答した。
「あぁ!!でも、すげぇよなぁ~!!大空に飛び立つんだぜ?カッコ良すぎだろ!!シクト!!」
シクトと呼ばれた青年は本を本棚に戻すと言った。
「――確かにスゴいけど、飛び立てる人なんてそこらにたくさんいるじゃん!そうでしょ?ユウ」
ユウと呼ばれた青年は椅子をグラグラさせながらシクトに言った。
「でもいつか絶対にその本みたいに俺も大空に飛び立ちたいんだよ!!」
「――でも飛び立ってもそこらの人達に絡まれるよ?」
「大丈夫だって!!……そうだ!!良いこと考えた!!」
ユウはポンと手のひらを叩くと笑顔でシクトに言った。
「俺達みんなで空へ行こうぜ!!グループを作れば絡まれる心配もないしさ!!」
「また急だね……ιでも確かにそっちの方がまだいいよね!」
「だろ!!後、サクとレンとキルギスも誘ってさ!!!」
ユウが目をキラキラさせながら言っていると、シクトがユウに難しそうな表情で聞いた。
「――でもそう簡単にサク達がのってくるのかな……ι」
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