大空への夢

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「っうかいい加減に離れろ!!!!!」 レンは叫びながらなんとかユウを引き剥がした。ユウはつまらなさそうにしていた。 「ちぇ!!つまんねぇの……」 「それよりユウ!みんなに言わなきゃいけない事があるんじゃないの?」 「あっ!!そうだった……ι」 シクトの一言で本来の目的を思い出したユウは、一度軽く咳払いをしてからみんなに言った。 「――俺さ。考えたんだけど、このメンバー全員でグループを作って空に飛びに行かないか!?」 「「はぁ!!?」」 ユウの一言にはシクト以外の3人は声を合わせて言った。 その反応に少しユウは疑問を持ちながら聞いてみた。 「――なんでそんな反応なのさ……?ι」 するとレンが答えた。 「――他はどうか知らねぇが、お前が初めてまともな事を言ったような気がしてさ……」 レンの一言に残りの2人もウン、ウンと頷く。さすがにユウは否定する。 「何で初めてなんだよ!!!?」 ユウの否定に対して、サクが言った。 「だっていつものユウってろくな事考えないじゃん!!例えば、シクトの本のブックマークを他の所に変えたりとか……」 サクの言い分にシクトはウン、ウンと頷いた。それにユウは少しシュンとしながら言った。 「だって暇だったんだもん……」 「だから、そんな事ばっかしてるユウが初めてまともな事を言ったんだよ?誰だって驚くよ!」 「――俺ってそういう風に見られてたんだ……ιって、じゃなくて!!それで、お前らはどうすんだよ!?」
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