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ユウの言葉に対して全員は微笑みながら声を合わせて言った。
「「空に行くに決まってるだろ!!!」」
その言葉を聞いてユウは満面なる笑顔になった。そしてサクは子供のように目をキラキラさせながらユウに問いかけた。
「それでどうする?いつ飛びに行くの?」
「――やっぱ夜の方がいいだろ!昼間はちょっと目立つから……ι」
「じゃあ今日の夜9時からね!!楽しみだなぁ!!」
サクはウキウキ気分で自分の部屋に戻っていった。
「じゃあ俺らも一旦部屋に戻るよ!!」
レン達も立ち上がり部屋に戻っていった。部屋に残ったシクトはある疑問をユウに問いかけた。
「――楽しみにするのはいんだけど、【エクシブエアー】はどうするのさ?」
シクトはそれが一番心配だった。
エクシブエアーとは、この世界で取れる特殊な素材【エクシブ】と言うかなり特殊な浮力を含んだ物質である。それを特殊加工をし、シール状にした物を【エクシブエアー】という。
これをシューズなどに貼る事により、シューズで空を飛ぶ事が出来る。他にはバイクタイプなどが存在する。
シクトの問いかけに対してユウは口元だけで笑いながら答えた。
「俺達にはアレがなくても飛ぶ事が出来んだろ……?だからこそ夜を選んだんだ」
ユウの答えにシクトも口元だけで笑いながら言った。
「確かにそうだったね。アレを使わなくても飛べるのが僕達だもんね……」
「そういう事!!まぁもし変な奴に絡まれたらやるだけだ……」
ユウのその言葉を聞いてシクトは悲しそうな表情で呟いた。
「――そうだよね。またやらないといけないんだもんね……」
ユウは自分の右手を見ながら呟いた。
「――もう俺達は幼い時に血で汚れてんだからさ……」
「そうだね……」
「じゃあ夜に備えて俺達も待機するか!!」
「そうしよっか!!じゃあまた後で!!」
2人はお互いの部屋に戻っていった。
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