大空への夢

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サクは空を飛びながら嬉しそうな表情で言った。 「やっぱ久しぶりの空だけあってものすごく気持ちいいや!!」 サクは軽々と一回転した。飛んでいるからと言っても地上と同じように一回転して失敗すれば怪我をする。 しかし、サクは結構身軽な方なのでそんな事は楽々こなせるのだ。それを見てやろうとするユウを怪我しそうなのでシクトが止めた。 するとキルギスが笑いながら言った。 「――でもまぁ、確かに空を飛ぶなんて約10年ぶりだからな」 キルギスの言葉に全員は頷いた。 そしてしばらくの間久しぶりの空を味わい近くのビルの看板まで行き、看板に座り休む事にした。 ユウ達は座りながら街の様子を見下ろしてみた。 エクシブエアーが出来ても車通りは多く、車の走る音と人達の声がうっすら聞こえた。 そんな光景を目にしながらシクトが小さく呟いた。 「――この街は僕達のいた所とは正反対の場所だね……」 「あぁ。本当に何もかもが別のものだな……」 シクトの呟きにレンが反応して返答した。
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