銀色の瞳

模範戦闘

「模範戦闘ですか…？」

「そう。
　年２回あってその直前のテストの成績上位者２０名が戦術の模範として模擬戦をするの。

　…去年もやった筈だけど、知らない…？」

「…私達、去年は休む事が多かったので…。」

テストの成績発表が過ぎて１週間。
突然、担任から１週間後に模範戦闘なるものの開催が発表され、去年ろくに学園に来ていなかったシン達はサリアに説明を受けている。

「辞退とかはアリですか…？」
「ナシです…。
　何言ってんですか。
この模擬戦は成績上位者の戦い方を見て他の生徒達に学ばせるもの。
　シンくんは学年でトップの成績ですよ！？
　１７位とかならまだしも、１位は強制出場決定です！！」

「じゃあ、私は…。」
「もちろん、イレーネさんも強制出場です。」

「「はぁ……。」」
それを聞き、２人は深いため息をついた。