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「遅いっ!さっさと登ってこいよ、もう!」
ビクッとして声の方を見る。老人がいた。立派な髭が特徴的で偉そうだった。仙人?そんな感じのジジイだ。
「何してんの?!早くこっちに来いって。」
えっ?なんだその待ってました感は?見たことない格好してるし。
知らない人に話し掛けるにしては、態度がデカイ。しかし、周りには誰もいない。ここが何処かも解らない。戸惑いながらも恐る恐る近づき聞いてみた。
「あの~ここ何処ですか?おじいちゃんは誰?」
そう言うとジジイが近づいてきた。しかし、確実に歩いてない!スゥーっとまるで宙に浮いてるような動きだった。
「誰がおじいちゃんだ、失礼な!…ここはあの世だ、あの世。そしてワシはあの有名な…そうっ!神様だっ!」
ジジイが「どうだ、参ったか!」みたいな顔して、チンプンカンプンなことを言った。
はいっ??あの世?神様?何を言ってるんですか、このジジイは。
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