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「わりわり。で結局今日暇?だったら遊ぼうぜ。」
友達は特に悪びれた様子もなく、淡々と問いかけてくる。
「今日は帰って寝るわ。」
グレイは遊ぶ気にはなれなかったようだ。
「そっか。じゃまた明日な。」
友達は手をふって分かれ道を左に曲がっていった。
グレイは右に曲がっていった。
10分後くらいにようやく家についたグレイ。
「何だよ、コレ……」
家には赤い大きな何かが覆い被さっている。
一瞬火事かと思ったが、火事のそれとは違った。
明らかに動いているのだ。
「母さん!兄貴!」
今家にいるはずの母さんと、大学生の兄貴の安否を確認すべく急いで中に入ろうとした。
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