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「ん……ここは…?」
グレイの目の前には広大な草原が広がっていた。
さっきまで自分がいた家など姿もない。
それどころか、周りにも何一つない。
ただただ緑に芽吹いた草がカーペットのように続いているだけだった。
「…夢?」
グレイは自分の頬をつねった。
「イテッ!…夢…じゃないか…」
夢であることの期待を裏切られた悲しみ、何をすればいいかも分からない不安を同時に感じた。
「とりあえず街を探そう。」
グレイは果てしない緑の上を歩きだした。
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