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30分ほど歩いただろうか―
いっこうに街が見える気配がない。
疲れたグレイはその場に寝転がった。
「母さん……兄貴……」
二人が心配でどうしようもないので、寝ることで忘れようとしていたのだ。
そんな時、馬に乗った小隊が近寄ってきた。
「君どうしたんだい?」
小隊のリーダー的な男が話しかけてきた。
グレイは怪しい等とは微塵も感じず、今までの経緯をありのまま話した。
「そんな話今まで聞いたことない……とりあえず私たちは街の方向に向かっているから連れていってあげよう。」
男は少し驚きながらもすぐ微笑んで手をさしのべてきた。
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