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男は俺を睨み付けてくるし、女は熱っぽい眼差しで俺を見てくる。
俺が最も嫌いな視線だ。
まぁ地毛が茶髪だし、身長も高いから何度かモデルにスカウトされて、今は雑誌のモデルをしてるけど。
「シン、落ち着け。」
昇はキレそうな俺に宥めるように言ってきた。
男は嫉妬、女はルックスがいいらしいから見ているだけだとわかってはいるけど。
それでもこの視線はイラつく。
事務所の方から問題を起こすなって言われてるから喧嘩はしないがな。
俺は昇に宥めながら高校の入学式へと桜並地を通りながら向かった。
高校は、年季の入ったような校舎だった。
まぁ入試の時来ただろって言われるが、まぁあの時は寝不足で記憶が曖昧なんだよなぁ。
「新入生はこっちに来てくださ~い!」
案内の声が聞こえるしそっちに行くか。
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